家計簿アプリ業界について思うこと
ここしばらく仕事にやる気が出ず、シロギス釣りばっかりやっていたら、ブログ更新もすっかり滞ってしまってました。
久しぶりの更新です。
いやー、家計簿アプリ業界、そのうち絶対にヒドい事件がおきると予想します - ツイナビ | ツイッター(Twitter)ガイド
個人で作っているサービスで仕方なくスクレイピングしているならともかく、法人として運営しているサービスなんだしきちんと金融機関に仁義通して金払って企業間連携用のapi利用すりゃいいのに。
2015/07/02 08:58
う~ん、家計簿アプリのチョンボなわけなんですけど、ブコメでは銀行側がミョーなとばっちりを受けておりますね。。。
なんていうか。。。微妙。
「金融機関側がAPIを用意」しても解決しない
金融機関がAPIを用意しないせいで家計簿アプリ側が「乱数表」情報を入力せざるを得ないって意見を結構な数見かけます。
でも、実際金融機関側でWEB-API用意したところで、認証のための情報は必要になります。
APIだからといって、認証を無くすわけには行きません。セキュリティホール作らないためにも、同レベルの認証が必要です。
となれば、ログインIDやパスワードなど、認証するために必要な情報を家計簿サービス側はもたざるを得ないわけで、結局のところいまのと同じ入力が求められるわけで。
スクレイピングでもAPIでも、情報加工のしやすさの違いはあれど、セキュリティ的にリスクになることについては大差がない。
本格的な問題解消にはならないかなと。
金融機関APIは実は存在する
と、色々書きましたが、実は金融機関はお客さんの資金情報や取引履歴などの情報を提供するためのAPIを用意していたりもします。
例えば、大和証券では、大和ネクスト銀行の預金情報を証券口座から参照したり、取引のための資金に使えたりします。
ダイワのツインアカウント | ダイワのサービス | 大和証券 というサービスです。
大和証券と大和ネクスト銀行は同一グループではありますが、別会社別システムで構築されております。ファイアウォール規制のためです。
このため、上記のサービスを実現するためには、システム間をAPIでつなぐことが必要となります。
大和証券は「銀行代理業」を取得しており、大和ネクスト銀行と契約を結び、企業間ネットワークを通じて情報連携しているわけです。
まあ、こういった代理店向けのAPIをそこそこ金融機関は用意しています。
つまり、「金融機関はAPIを用意してない」ってのは正確ではなく、「誰かれ構わず利用できるAPIはないが、信用できる代理店と情報連携するためのAPIを用意している」というわけ。
家計簿アプリの問題
セキュリティの話から始まりましたが、ここまで書いた上で家計簿アプリの問題を考えてみたく。
なんで「ログインID」や「パスワード」等の機密情報が家計簿アプリでは必要なのかっていうと、「金融機関が提供する情報連携APIを使いたくなく、スクレイピングで対応したいから」。
もうちょい言うと、情報取得の正規ルートであるAPIを使うためには銀行代理業や証券代行業務等の資格を取得するのが大変なので、ログインIDやパスワードを取得し、利用者個人になりすましてネットからスクレイピングで取得しようってわけですよね。
身も蓋もない言い方すると。
こう書くと銀行代理業とかの認可に敷居が高いせいじゃないか、なんて考える人もいるかもしれません。
でも、銀行代理業者の名簿を見ればわかりますが、個人や不動産屋などもいたりするようなものだったりします。
業者一覧 : http://www.fsa.go.jp/menkyo/menkyoj/dairi_a.pdf
銀行代理業者自体は敷居は個人でもとれるようなものですが、代理業者が顧客に損害を与えたら補填する責任が生じたりもする重いものです。
家計簿アプリなんていいつつも、実際には銀行口座の資金内容を見たり、取引を参照できたりするわけで実質的には代理店業務を行っているようなもの。
にも関わらず、金融代理店資格を取らず、金融機関のAPIではなくスクレイピングで対応するのは、万一の時の責任を負いたくないからって責任逃れと捉えられてもしかたがない。
ついでに言うと、ログインIDやパスワードを家計簿アプリにわたしてしまうと、預金保険制度(ペイオフ)の対象にならない可能性も出てきます。
ログインIDやパスワードを他者に知らせた場合、認証方法を適切に管理していないとみなされてしまうからです。
ネットバンキング「不正引き出し」2億円超 「消えたお金」を取り戻せるか? - ライブドアニュース
結局のところ、家計簿アプリ提供会社が、サービス提供する上で必要となる金融代理店となるためのコストを、利用者のセキュリティ上のリスクや、ペイオフ対象外になるなどの見えない利用者利益の削除などに転嫁していることになるわけで。
家計簿アプリがきちんとID管理できる人だけが利用するならまあいいか、といえるかもしれないですけど、テレビCMバンバンうっているわけで。。。
そういったカジュアルユーザーに、メリット以上のデメリットを負わせかねないってのはいかがなものかなあ。
まとめ
さて、色々書きましたが。
オッサンが思うに、スクレイピングで口座情報を取得、なんていうのは、利用者個人の裁量で行うべきで、法人化された家計簿アプリ提供会社は卒業しても良い頃でしょう。
そもそも、オンラインバンキング等へのアクセスは利用者本人がアクセスすることを前提に作られております。
銀行のインターネットバンキングの利用規定を見てみれば、【本サービスの利用に際して使用できる機器は、当行所定のものに限ります】【本サービスのご契約をいただいた個人のお客さまに限ります。】なんて書いてあったりも。
個人の範囲を超えて、法人が自己のサービスとして利用するべき情報ではないわけです。セキュリティなど今後も問題が広がることは想像に難くない。
家計簿アプリ提供会社は、金融機関の顧客向けサービスに約款違反でフリーライドするといったグレーゾーンで活動するのではなく、代理店として責任を負い、正規のルートから情報を取得するようにし、正々堂々とサービスを提供するようにするべきじゃあないかな。
個人のサービスではなく、法人が提供するサービスとして。
きちんと金融機関と家計簿アプリ会社双方の利益になるようなスキーマを作るべきかなと。
以上
2014年仕事納めの振り返り
今年の仕事の締めも無事終わったので、先日*1に引き続き、個人的な仕事のことについて振り返りをつらつらと。
仕事のこと
- あいも変わらずミッションクリティカルASPの保守開発
- 例年の目標通り、デスマ発生0件、費用超過なし。ノートラブル継続中。
- 基幹系システムは、忙しさは制度案件に左右されがち。今年もそこそこ発生したものの、先を読んだ設計にしておくことで回避。制度案件だと大体改修が必要な場所は決まっているので、先読みして「変更しやすい設計」を入れておくことは開発生産性を高めるためにも必要かな。
- 今年はチーム運営強化に力を入れていた年だった。。。属人情報の形式知化、およびそこから得られたノウハウの設計・開発への半自動的なフィードバック方法をずっと考え続けていたような気がする。
- seleniumには非常にお世話になった。
- ベネッセのセキュリティインシデントは結局のところセキュリティ運用強化として影響を及ぶこととなった。個人情報が流出されただけでなく仕事にも迷惑を書けてくれるとは。。。とはいえ、個人情報が流出したらまずいのはベネッセ以上なので諦め。
- オフショアにしばらく顔を出してない。マネージャとしては現場の状況をチェックすることも必要。来年は顔を出さないと。
- リファクタリングは継続テーマ。基幹系で使える強力なCOBOLのオブジェクト指向フレームワーク作れたら色々なところ(政治的なゴニョゴニョ含めて)でカネになるんじゃないか、と常々考えているのだけど。。。
- 若手教育は苦労する。若手だと案件経験が少なく、ミドルウェアやハードウェア方面の知識教育が都度必要となる。まあ、誰でも最初はそんなものなのだけど、最近の案件がどうもアプリ寄りに偏りがちでバランスよく育てられないのが悩み。
- プロジェクト運営などの本を読んだけど、一番良かったのはやっぱりPMBOK(第5版)。第4版を2~3年前に読んだきりだったけど、改訂版を読むと改めて知識の補強となる。応用事例を読むのも悪くないけど、基本を見直すのはもっと良いと思う
- 他にはシステム投資分析、雇用契約法関連を読んだ
まとめ
今年のブログの更新はこれで終わりにしようかと思います。
又来年も良い年になるように。
以上
プロジェクトマネジメント知識体系ガイド(PMBOKガイド)第5版 (A Guide to the Project Management Body of Knowledge)
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- 発売日: 2014/02/15
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ふるさと納税しようとしたらもらえる特産品がカオスになっている件
ふるさと納税の制度が2008年に開始されて以降、毎年のように故郷の自治体などに寄付してきております。
ふるさと納税の楽しみの一つは、各地の特産品がもらえること。もらったものが思ったよりもよく、定番の取り寄せ商品になっている物もあります。
さて、今年も、同じくふるさと納税しようと思い色々な地方自治体をチェックしていたのですが。。。
なんだか、ずいぶん特産品がカオスになってきたような。
気になったものを、以下紹介。
1.ふるさと納税すると1日市長になれる
香川県東かがわ市[ひがしかがわし]のふるさと納税で選べる特産品・特典・使い道はこちら | ふるさと納税ポータルサイト「ふるさとチョイス」
東かがわ市では100万円寄付すると1日市長になれます。
2.ふるさと納税すると1日町長になれる
山形県真室川町[もがみぐん まむろがわまち]のふるさと納税で選べる特産品・特典・使い道はこちら | ふるさと納税ポータルサイト「ふるさとチョイス」
こちらも負けてない。真室川町では100万円寄付すると1日町長になれます。
3.ふるさと納税するとニュースキャスターになれる
兵庫県多可町[たかぐん たかちょう]のふるさと納税で選べる特産品・特典・使い道はこちら | ふるさと納税ポータルサイト「ふるさとチョイス」
多可町では、100万円寄付すると1年間地元テレビのニュースキャスターになれるそうです。
給料がもらえるかどうかは不明。
4.ふるさと納税するとヒーローになれる
兵庫県多可町[たかぐん たかちょう]のふるさと納税で選べる特産品・特典・使い道はこちら | ふるさと納税ポータルサイト「ふるさとチョイス」
同じく多可町では、100万円寄付すると1年間ご当地ヒーローになれるそうです。
同じく、給料が出るかは不明。
5.ふるさと納税すると気球がやってくる
上士幌町では、100万円寄付すると気球がやってきます。
京浜地帯でも来てくれるのかな?
6.ふるさと納税するとヘラクレスオオカブトがもらえる
香川県東かがわ市[ひがしかがわし]のふるさと納税で選べる特産品・特典・使い道はこちら | ふるさと納税ポータルサイト「ふるさとチョイス」
100万円寄付すると市長になれる東かがわ市では、27,000円寄付するとヘラクレスオオカブトがもらえるそうです。
他にもコーカサスオオカブトももらえるとのこと。
でも、これって特産品なのかな?
7.ふるさと納税するとアイドルグッズがもらえる
沼津のご当地アイドル オレンジポート*1グッズがもらえます。
サイン色紙などは、ファンにはたまらないのでしょう。
- アーティスト: AR’Z,SAKI OHKI ORANGE PORT,ORANGE PORT,大木サキ,AR’Z,雄大グループ,YANAGIMAN
- 出版社/メーカー: LINK RECORDS
- 発売日: 2013/02/23
- メディア: CD
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8.ふるさと納税するとTポイントがもらえる
市川市に1万円以上寄付すると、Tポイントが2000ポイントもらえます。
これはさすがに市川関係ないよな。。。
9.ふるさと納税するとフィギュアがもらえる
倉吉市に1万円以上ふるさと納税すると初音ミクフィギュアがもらえます。
これは申し込みが殺到しそう。
ほかにも、諏訪市に納税すると、諏訪姫フィギュアがもらえたり、
すわひめパラドックスセット BOX (PVC塗装済完成品ミニフィギュア)
- 出版社/メーカー: ピーエムオフィスエー
- 発売日: 2014/08/01
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石巻市にふるさと納税するとシージェッター海斗のフィギュアがもらえます。
10.ふるさと納税するとゲームソフトがもらえる
各務原市に1万円以上納税するとゲームソフトがもらえます。
ざっと対象のソフトを列挙してみましたが、今年発売のソフトも対象だったりして、かなり充実してます。
なるほど、日本一ソフトウェアが各務原市にあるからみでふるさと納税の記念品になっているのね。
11.ふるさと納税すると乗用草刈機がもらえる
うきは市に、なんと2,048,000円以上寄付すると乗用草刈機がもらえるとのこと。
204万て。。。誰かもらった人はいるの
まとめ
いやね、去年まで米や肉といった地場の特産品ぐらいしかもらってなかったし、変わり種と行ってもゆるキャラグッズぐらいだったので、ここまで色んなモノが特産品、記念品としてもらえるとは思いにもよりませんでした。
ここでは消化してないんですけど、他にも「腕時計(しかも、セイコーのかなりいいやつ)」や「電動自転車」、「手掘り仏像」などもあったりも。
う~ん、ふるさと納税ブームとは聞いていたものの、ここまでバリエーションが増えているとは。。。
来年はどうなることか
以上
*1:公式サイト ORANGE PORT
交通事故の和解交渉で保険が使えなかった。。。
続報で、とりあえず事故後の対応が全て解決したので記録のため。
事故の状況
先月の事故の状況を再掲。
上図青がこちら側。赤が相手側となります。
片側3車線道路の左車線を走っており、前方の信号が赤になったので、前方車両後ろにつけようとしたところ、信号停止中の車を縫って車線横断しようとした車と激突した形となります。
丁度減速していたこともあり、大事には至らなかったものの、急ブレーキがぎりぎり間に合わず衝突してしまった形となります。
こちら側のボンネットと、相手方の左側ドアがぶつかった感じですね。
事故後は、双方の連絡先交換、警察をよんで事故証明を作成、と言った感じとなります。
その後の交渉
事故後はとりあえず、当方の任意保険のコルセンに連絡。相手方の損保会社からも連絡があり、交渉開始。
やっぱり一番気になるのは過失割合だったので、交渉前から事故判例調べたりしていたのですが、相手方から提示された過失割合は「1:9」。
調べた判例通りの過失割合が提示されて拍子抜け。てっきりここでもめるかと思ってたのですが。。。
まあ、当方の過失を0にできそうな要員もないですし、過失を0にしようとすると自分ですべての交渉を行わなければならず(保険会社が支払いの当事者とならないため、交渉に参加できない)面倒であったので「1:9」で手を打った形となります。
結局、損害金額は
- 当方 おおよそ30万円
- 先方 おおよそ15万円
となりました。1:9の過失なので、相手方の保険からは9割補填されますので、おおよそ3万円が自己負担となります。やれやれです。。。
で、ここからが本題。
上記の通り過失割合について手を打ったので、相手方の損害の1割を負担しなければなりません。つまり、1万5千円程度を支払う形となります。
通常であれば、当方の保険会社から保険金を支払われるわけですが。。。
保「ところで、先方への保険金の件ですが。。。保険をご利用されますか?」
オ「もしかしてノンフリート等級ですか?」
保「そうです。保険を利用した結果ノンフリート等級が3階級落ち、翌年以降の保険料が増額となります。今回みたいな小額の保険金支払いの場合、ご利用されないほうが結果として支払金額が少なくなることがあります」
オ「ノンフリート等級が下がると、大体どのくらい支払いが増えるのですか?」
保「3年後、同じ等級となるまでおおよそ合計2万5千円程度増額となります。」
オ「。。。マジですか。」
で、電話を受けて急いで調べたのですが、契約している保険会社、今年の4月から、事故有の場合のノンフリート等級低下による割引率が大幅に増加するようにするよう、約款を変更していたのですね。。。
自動車保険、値上げに備えを その補償は必要か :Money&Investment :コラム :マネー :日本経済新聞
どうやら、損保会社全体で改定していたみたいですね。。。
保険を使うよりも、使わないほうがお得という微妙な状況になったわけですが、仕方ありません。
相手方の保険料支払金から、当方の支払金を過失相殺する形で和解。
結果、4万5千円ほど負担することとなりました。
全く、事故なんて起こすもんじゃあないですね。。。
まとめ
まあ、結果として和解交渉が完了し、厄介な事案から開放されたわけですが。。。
今回の事故では、ノンフリート等級制度の改定という表から見えない「保険料の値上げ」を食らった形となりました。
おんなじような感じで、保険請求を諦めた人って結構多いみたいですね。
3メガ損保決算はそろって最高益 自動車保険改善も2月の大雪が下押し - MSN産経ニュース
これって、保険が保険との機能を微妙にはたして無い訳で。。。
う~ん、まあ約款としてきちんと提示されているわけだし、不払いってわけじゃあないですが、気持ち的には微妙な感じです。
まあ、交渉を行ってもらった交渉料金として考える感じですかね。
交通事故なだけに、相手方賠償金を自己負担ってことで。
オマケ
和解してから気づいたのですが、修理の際にかかった交通費も請求できるみたいでした。。。失敗。。
タクシー代請求しておけばよかった。。。
以上
事故って凹んだ話
タイトルのとおりですが、交通事故に遭遇しました。
※今日ではないですけど。
概略
カンタンにまとめると以下のとおり
- 優先道路走行中に脇から入ってきた車と衝突
- 双方けがなしのため、物損として処理
- 警察には連絡済み
実は相手のある交通事故なんて人生で初めてなんですけど、初めて知ったことがありました。
物損事故では「無事故無違反」となる
何を言っているんだ、ということですが、物損事故は「無事故無違反」の事故・違反としてカウントしないとのことです。*1
カウント対象は、人身事故と建造物損壊事故のとき。
自動車同士の事故については対象外になるとのことでした。
要は、刑事事件としては関係なしなので、民事で勝手にやってくれということですね。
まあ、免許が減点にならないのと、罰金等取られないで済むのは助かります。
物損事故は自賠責は利用できない
このため、任意保険ないしは相手からの賠償金で補填する必要があるとのことです。
これは、人身事故では自賠法により運転者責任を負う形になる反面、物損事故の場合は民法による賠償であることが判断を分けているみたいです。
まとめ
示談交渉前なので、あまり詳しくは書けないのですけど、こんな感じです。
詳しい内容は後日談ってことで。
はあ。。。ゴールデンウィーク明けは示談交渉で忙しくなるとはなんともはや。。。
奥様は、相手方が悪いとエキサイトしているし、相手側はいまいちことの問題を理解してない模様なので先行き不安です。。。
保険会社も、今回が事故対応初回なわけで、どんな感じで対処するのかも不安な点ですね。。。
会社によっては相当渋い場合もあったりするわけで。
事故って車が凹んだわけですが、それ以上に気持ちが凹んだ次第でしまった話です。
以上
賠償額算定から民事・行政・刑事責任の有無まで 最新 交通事故の法律とトラブル解決マニュアル128 (すぐに役立つ)
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小学校でチャイムとトイレ掃除がなくなったとき
とある小学校の話。
チャイムの鳴らない小学校
最近、とある小学校で授業開始前後のチャイムが鳴らなくなったとのこと。
理由が「チャイムがうるさい」から。
小学校近くにマンションが建てられた際、その住人からの苦情によりチャイム停止となったそうです。
子供達への影響はって言うと、特に低学年の子だと授業開始に気づかないことも多く、また、騒音抗議もあるため、校庭で遊ばせないそうです。
運動会の時、昔は花火(信号雷)で合図を出してましたが、これもウルサイとの苦情で廃止になってしまったと聞きました。
まあ、こちらはメールか何かで連絡したほうが効率的かなとは思いますので、そんなには不便を感じませんけど。。。
トイレ掃除のない小学生
最近、とある小学校で子供たちが小学校のトイレ掃除をなくしたそうです。
理由が「子供にトイレ掃除させるなんてとんでもないという苦情」のため。
結果、清掃業者が入るようになったそうですけど、予算のない公立小学校。
清掃業者による清掃は月1回だそうです。お陰でめちゃくちゃトイレが汚い。
その小学校では、溶連菌やインフルエンザの集団感染が時折発生していると聞くのですけど、そういった衛生管理がきちんとできてないことが原因じゃないだろうか。。。
苦情を申し出た親からすると、子供に不衛生なトイレ掃除を行わせたくないって思いで苦情を言ったのでしょうけど、結果として不衛生な生活をおくらせているんじゃないのかなって思います。
で、「トイレ掃除を復活させるべきだ」と別の親が抗議したところ、「全ての親御さんが、貴方のようなご理解のある方ばかりではないので。。。」と言葉を濁されてしまったとのことです。
先生、大丈夫か。。。
いずれのエピソードも、親や周囲からの苦情で子供らがかえって学校生活のクオリティを低下させている事例なんですけど、それって違うよなあってのが感想。
基本、学校のお客は誰かっといえば子供だと思うんですよね。
で、親はあくまでスポンサー。
オッサンも仕事柄調整を行うことよくあるんですけど、調整の基本は落とし所。一方的な要求を受け入れることは調整とは言いません。
なわけで、先生方の判断は、子供らの方ばかりに調整の歪みを負わせることになっていて、これってステークホルダーとの調整になってないよなあと思います。
本音で言ってしまえば、先生方には苦情を行ってきた親や近隣住民に対して理解を求めるようにして、子供らの生活環境の悪化は最小限にして欲しかったです。
で、今回のエピソードを通じて、もうひとつ懸念があります。
このように、親や近隣住民などの「大人」発の要求、問題に対して右往左往しているってことは、いじめや学習の遅れなど、「子供」発の問題に対しておろそかになっているんじゃないだろうか。
例えば、いじめについて。
子供に目を届かせている親がいる場合、先生方は親から苦情が来た場合の対処に困るので積極的に対処しようとする反面、共働きで忙しく子供と中々対話できない両親だったり、子供を放置気味で無関心だったりする親だったりした場合は、対処が後ろ回しになってしまったりするのじゃあないだろうか。
本来であれば、子供から発せられた問題は、子供たち目線で問題の重要度・優先度を判別するべきところ、親の目線が重要度・優先度の基準となってしまい、深刻度を高めることになっているんじゃないだろうか。
となった場合、子供を守るためにも親は多少過剰になったとしても、学校の活動を監視しなければならない。
その結果、親はますます学校に対して苦情、プレッシャーを与えることとなり、モンスターペアレンツ化してしまう、更に問題を拡大させるということになるのじゃあないだろうか。
そんな不安を感じてしまうわけです。
まとめ
近年よく聞く(?)話です。
過剰に報道されているだけじゃ、とかただの噂では、と思っていたのですけど、自分が直接目にする機会があるとは思いにもよりませんでした。
ちょっとショックです。
先生、親、周辺住民、皆が納得できる方法はないものだろうか。。。
モラルの問題と片付けるには、些か複雑化しすぎてしまった気がします。
以上
「非情報系だけど頑張ります」
4月ということで、毎度のこと新人さんと会話する機会があるのですが、その時よく言われるのはタイトルの言葉。
まあ、SIerだし、情報系有利と感じたのも無理は無いかなと思います。
情報系だからといって直接学んだことを使い続けたりしない場合もある
オッサンは、学生時代情報系でした。
今も趣味でプログラミングやってますけど、学生当時はもっとコード書き続けてました。ハードウェア記述言語もやってたりしました。Verilogとか。すっかり忘れてしまいましたが。。。
まあ、周知の通りSIerではVerilogなんか使う機会はとんとございません。
プログラムについても、新入社員当初はガツガツ書いてましたが、現在は設計レビュー時に、サンプルコード書いてこのロジックで実装してくれなんて依頼をしたりする際に使用したり、シェルなどのツールを作成したりするぐらいと、仕事上でのプログラミングの機会はめっきり減ってしまってます。
SIerではよくある、新入社員当初はプログラミングを担当していても、年次が上がるにつれ設計、プロジェクトマネジメントといった形のキャリア変遷があったためです。
まあ、プロマネとかやるようになると、元情報系と言ったスキルはあまり使わなくなります。入社時のスタートダッシュでは確かに有効な面ありましたが、その後は徐々に関係なくなるってのは事実だと思います。
学んだことを直接利用するのではなく、応用する
では、将来的にプログラミングを使わなくなるからってプログラミングを学んだことは決して今のプロマネの仕事に役立ってないのか。
もちろん、直接的には設計やコードのレビュー、見積もり等でプログラミングスキルを使うことがあります。
こういった直接的なところ以外でも、例えば「設計書などのドキュメント類を構造化ドキュメントとして体系設計を行い、効率的なドキュメント体系を構築する」などでプログラミングスキルを活用することもしばしばです。
なんだかんだ言って、プログラミング様の論理思考が活用出る場面はほうぼうにあります。
プログラミング以外にも、品質評価で統計学で学んだことを使ったり、設計やテストケース作成などで数値論理学や離散数学、確率論の考えを利用したりと、結構応用が効くこともしばしばです。会社入社後に、大学時代の数学のテキストを読み直したりもしてました。
よくよく考えて見れば、カンバン等も元は生産工学から派生している話だったりすることを考えれば、SIerの仕事は情報系のスキル一辺倒ではなく、種々の学問のスキルを応用して更に仕事の品質を上げることが可能じゃないかなと思います。
つまり、学生時代の学習したことが非情報系だからといって無駄になるとは思いません。重要な事は、学習したことを今の仕事にどう応用するか、だと思います。
そういった意味で、タイトルである「非情報系だけど頑張ります」ってよりも、「非情報系だからこそ頑張ります」って言えるようになるといいかなって思います。
んで、学んだことをどうやって仕事に応用するか、アンテナ張り続けてもらえるよう頑張ってもらいたいです。
まとめ
まあ、色々書きましたが、入社当初なんて右も左も分からない状態。SIerの仕事といえばどうしても情報系ってイメージになったのも仕方ないかなって気がします。
ただ、組織ってやっぱり多様性が必要なわけで、いろいろなアイデアがあってこそ強く発達できる組織になれるだろうと思います。
そういった意味では、非情報系だろうが、情報系だろうが、今まで学んできたスキルを活用する場はきっとどこかにあるかと思いますので、新人さんは最初から「~だけど」みたいなちょっと後ろ向きな表現は使わず、仕事に邁進してもらえればなと思います。
でも、研修ではプログラミングはしっかり勉強してね。
以上