プロマネブログ

とあるSIerでプロマネやっているオッサンです。主にシステム開発ネタや仕事ネタ、気になった三面記事ネタの解説なんかしてたりします。

クラウドなんていらない金融基幹系システム

業務系システムのクラウド適用の現状 - 急がば回れ、選ぶなら近道

 

上記記事で語っている金融系基幹システムの現状は、だいたい50点ってとこです。

金融系の現状を知るものとしてちょっと回答を書いてみましょう。

 

 

銀行系バックシステム

大手銀は正解です。メガバンクなどでは自社システムが中心となります。

ところが、一点、地銀/中小銀に目を向けると、N社/H社/I社/F社など提供の共同利用システム(ASP)の利用が活発です。

ココらへんの情報の詳細はWikipediaを参照まで。パッケージの利用もかなり活発だったりします。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8B%98%E5%AE%9A%E7%B3%BB%E3%82%B7%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%A0

 

証券系バックシステム

10年以上前から、中小証券会社を中心にASPが進んでいた業界です。

更には今年の初めに、最大手の野村證券ASPに移動したことで話題となりました。

http://www.nomuraholdings.com/jp/news/nr/nsc/20130110/20130110.pdf

N社(銀行とは異なる)/D社など提供のASPが過半数を占める業界です。

 

 

保険系バックシステム

生保業界と損保業界に大きく別れますが、基本は自社開発が中心なので、この業界も概ね元記事正解ですね。各社の情報子会社で開発する形態が多いです。

ただ、この業界でもASPの利用が徐々に増えつつあります。10年近く前には、自賠責保険ASP「e-jibai」が稼働したことで話題となりました。

http://www.sompo-japan.co.jp/news/2004/200411191737.html

 

 

共同利用システムって言われてピンと来ない人もいるかもしれません。

一言で言えばSAASです。ベンダーにより提供されたサービスを利用し基幹業務を遂行します。

 

 

いかがでしょう。元記事とは違った情景が見えてきたのではないでしょうか。

 

金融業界はクラウドって言葉が出る以前より、システム保有からサービス利用に移動が進んでいた業界なんですよ。

金融業の基幹業務は、共通点が多いです。法改正や制度改正など、メンテナンスコストも多く発生するため、基幹業務のコストをいかに下げるか、は昔からの課題でした。

そういった流れから、必然的に金融業界の基幹系システムはパッケージ化やASPを利用する形態が昔から発達してきたのです。

 

 

以上

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