プロマネブログ

とあるSIerでプロマネやっているオッサンです。主にシステム開発ネタや仕事ネタ、気になった三面記事ネタの解説なんかしてたりします。

本当に必要なのは奨学金改革ではなく、知識

狂った日本の奨学金制度:大学卒業のために「720万円の借金(利子付き)」を背負うのは自己責任?(イケダハヤト) - 個人 - Yahoo!ニュース

 

 

ここで取材されている大学生の話を聞いて、昔の自分を思い出した。

 

昔語り

私は、高校生時代は極貧、と言っても良い状況だった。父親は事業に失敗して借金を負い、電話代も払えないほど。冬に冷蔵庫が壊れたときは、北側の窓の外に食品を冷蔵保存したり。

そんな状況下では到底大学なんて無理なわけで。

でも、このままではダメだなんてのは、高校生でもまあ分かる。

大学に行って就職して、とにかく脱却しなければと。

 

で、自分なりに考えたルートは

  1. 奨学金を借りて大学に行く(計算したら400万ぐらい必要だった)
  2. そこそこの大学で特待生を目指す
  3. 国立大で授業料免除
  4. 諦めて高卒で起業

ぐらい。

 

1は卒業後借金を背負うのが嫌で却下。父親の借金を見てきたのでなおさら。不況のまっただ中で就職だって怪しい時代。負担は極力軽くしたほうが良いし。2は自宅から通える範囲にないためNG。という訳で残ったのは3,4なる。

大学行きたいので当然3を選択するのだが、どこの大学にするかで一悶着。頑張って東大、東工大を目指すか、安全確実な地方国立にするか。。。

結局最終的には安全確実な地方国立を選び、入学金は半額にしてもらい自費+授業料免除で大学に通ったわけです。

 

正直、夜逃げ寸前の極貧生活を送っていた高校生が大学に通っていたわけで、日本の大学制度を非常にありがたく思ってました。

大体10年くらい前の話です。

 

ほんとうに必要なのは知識

さて、本題。

私の実体験にあるとおり、金なんて殆ど出さなくても大学を卒業できます。

ところが、その反面元記事にある大学生のように多額の借金を負ってまで大学に行こうとする人もいる。

この違いは何か。

 

多分、大学に行くしかない、という情報不足からの強迫観念が根幹な気がします。

つまり、とにかく視野が狭いんですよね。

 

将来の日本のために、貸与型奨学金を廃止せよ

 

上記の増田もおんなじ感じ。

 

 

 

要は、ベルトコンベアー式に、高校→大学→就職ってルートを信じているがために、この道から外れることを極端に怖がっているわけで。

その恐怖観念から、国立など学費のやすい大学に行く学力がないので、カネがかかってしまっても良いからそこそこの大学に行くべきなんて思ってしまったわけで。

で、どうせ大学行くなら都内のほうが何かと良いと思ってしまったわけで。

 

未だに、いい大学に入って、良い企業に就職するのが幸せって価値観なんでしょ。

 

 

別に、高卒だって子供二人産んで、普通に暮らすことだって可能なのに。。。

就職しなくても、起業してもいいじゃん。自営業でもきちんと運営すれば子供養うぐらいはできるし。

 

 

 

 

大学進学する前にさ~

  • 費用対効果は大丈夫?
  • 奨学金の返済計画は?
  • 大学進学は人生の目的にあってる?
  • 他にもっと良い道はない?

このぐらいは、自問自答すべきだよ。

教師は言わないよ。だって、普通科教師は進学することしか知らないから。

だから、いわゆるFランク大学と呼ばれる大学でもいいから行けというし。

選挙権引き下げが議論されている18歳になった人間が、社会人として生きていく中で必要となる「選択」をできるようになるなんて当然だと思うよ。

 

そのために必要となる知識を与えるべき。借金や投資ぐらいは知っていても良い。

 

私は家庭環境の悪さから生きるために自然と身についたけど、学校でも教えるべきだよね。サラリーマン家庭だとなかなか生活の中で身に付ける機会がないから。

※もしくは、ナニ金読むとか。 

 

貸与型奨学金だって、使い方を間違えなければ強力な進学の武器となる。

必要なのは奨学金という借金を使いこなせるだけの基本知識と、知力、金(所持金、借金)、体力と言った自分自身が持つ切り札をどのように切っていくのか(進学に使うのか、起業に使うのか。。。など)、戦略をきちんとたてることだよ。

 

でなきゃ、奨学金を改革してもまた次の問題がでるだけ。何も変わらんよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

というか、インタビューアがイケハヤさんなんだし、「そのまま進んでも社畜にしかならないし、僕みたいにプロブロガーになればいいよ」ってアドバイスしてもいいんじゃないかな。

 

 

以上