プロマネブログ

とあるSIerでプロマネやっているオッサンです。主にシステム開発ネタや仕事ネタ、気になった三面記事ネタの解説なんかしてたりします。

高スキル技術者が米国より日本を選んだこれだけの理由

来やしないって、本当に日本が求めている高スキルの移民なんて 人材にも国際競争というものがある事実を、忘れてない? - Market Hack

 

 

私の所属する会社も最近優秀な外国人社員をちょくちょく見かけます。

まあ、もともと純粋な日系企業なので基本日本人ばかりなんですけど、

それでも昔よりも入社人数は確実に増えてます。

私が入社した時には片手で数えられたのですが、今では両手で数えるほど。

東大、早稲田、慶応など日本の有名大学の学生を押しのけて入社してきます。

 

外国人社員は大部分が中国人。たまにベトナム人など東南アジア系の社員もいます。

 

パートナー会社も過半は中国人やベトナム人などのアジア人ばかり。

 

正直、仕事場で会う人間のうち、4割ぐらいはもう外国人のエンジニアばかりです。

 

外国から来ている彼ら技術者はとても優秀です。

 

日本語バリバリ、技術も任せろって感じ。

日本人でも、そこらの平均的な大卒程度では歯がたたないぐらいです。

 

 

さて、じゃあなんで彼らは日本に来るんでしょうか。

参照元の記事にあるように、米国など高技術者を求めている国は

いくらでもある中、わざわざ日本を選んだ彼ら、きっと理由があるはず。

 

 

そんな彼らになぜ日本で生活する気になったのか、しばらく前に

聞いてみたのをふと思い出しましたので、まとめてみました。

 

 

 

その1 日本の技術を学びたい

こう書くと、結構な人から「嘘だろ!?」って言われますが、本当です。

意外と日本の技術を学びたい人は多いです。

 

中国人やベトナム人などのアジア人からみて、やはり日本の工業技術は

先端的なモノとして見られてます。

なので、日本で導入している開発・生産技術について、少しでも

学ぼうって人は多いです。

(特に、チームワーク技術に注目する人は多いです)

 

その2 日本のモノやサービス、コンテンツが魅力

これは、米国よりも日本がいいって人の大部分が言っていることですね。

例えば、化粧品ひとつとっても自国で買うよりはるかに高品質なものが

はるかに安い金額で買えたりします。

デフレの成果バリバリってワケで一概に喜ばしいことではないですが。。。

 

ipodなど、最近のデジタルデバイスは米国人気ですけど、

日用品や生活用品、衛生用品などの普段使いのモノは、とても日本製品が人気です。

そういったモノが豊富にある日本は生活する場として魅力的に映るようです。

 

その3 自国に近い

米国に行かない最大の理由じゃないかなとも思います。

特にアジア人の場合、家族をとても大事にする人は多いです。

正月、旧正月、春節などに自国の親元に帰る人がとても多いです。

そんな彼らからすると、米国は自国への帰国が非常に難しい国であり

家族との離別を意味することになるんですね。

そういった意味でアジアの先進国を選択する人は非常に多いです。

 

※これってヨーロッパ人の移民が日本に来づらくなる理由の気もしますね。。。

 

その4 給料が良い

まあ、なんだかんだ言っても日本はまだまだ給料が高いんですね。

結構年功序列でも良いって人はいて、今は安くても将来的に年収が

たくさんもらえるならOKだよって人は案外います。

 

 

他にもいろいろありましたが、まあ主だったところはこんな感じでした。

 

 

さて、いかがでしょうか。

まあ、比較的ありふれた理由ですけど、高スキル技術者でも日本を

選択する人はたくさんいます。

重要な事は、彼らが移民先の国を選ぶ理由は「新卒時点からの多額の報酬」や

「出世のしやすさ」だけじゃないってことですね。

 

その国々独自の魅力で移民を集めて勝負ってのも、まあグローバル戦略としては

面白いんじゃないかなって気がします。

 

 

以上