残業0を目指した結果のジレンマ
日本人の有給消化割合が少ないのは、低スキル労働者が解雇を怖れる合理的行動の結果(山本 一郎) - 個人 - Yahoo!ニュース
読んだ。で、全く関係ないのを承知でオッサンの体験を思い出してしまいましたので書きます。
<追記>
誤字、脱字が相変わらず多かったので修正しております。
また、頂いたコメントについても補足説明を追記しました。
残業も有給休暇の自由な取得もできないのはイヤ
オッサン、残業をするのも、他人に強要するのも好きではありません。有給休暇も同じ。必要があれば自由に取れるようにするべきだし、他人が取るのも自由にするべきと考えてます。
そんなこんなで、新人のうちは苦痛でした。自分の自由にならない仕事。やってもやっても終わらない。。。業務改善を提言しても聞き入られない、とにかく今ある仕事を何とかこなすのに精一杯の毎日でした。
そんなオッサンがチームのリーダーになってからまず最初にやったのは、生産性改革です。
無駄な会議や作業を減らす。
作業の自動化(今で言うDevOpsみたいなもの)を導入する。
だれでも仕事ができるよう、仕事の標準化を行う。。。などなど。
とにかくありとあらゆる生産性改善、作業改善を行いました。
結果として、残業は0。あっても1時間ぐらい。有給休暇も、カンタンに取得可能。
と言っても、一週間とかまとめて取るなら事前連絡をとってほしい、ぐらいの自由さですけど。。。
とにかく、オッサンの考える理想のチームを作ったわけです。
オッサンもメンバーも残業しなくなり万々歳。みんな幸せ!
求められたのは次なる改善
で、そんなこんなで残業なし生活を過ごしていたオッサンですが。。。
オッサンのさらに上司から「協力会社のメンバー減員しろ」っていう指示が出ました。ちょうどリーマンショック頃です。
オッサン「メンバーの減員ですか。。。?」
上司 「そう。3割減らして欲しい。お前のチームは生産性が上がっているので、
今の仕事量ならその人数でも十分だろ?」
オッサン「ですが、今のチームは赤字ではなく、また生産性改善などやるべきこと
があります。」
上司 「わかっている。だが、全社的に利益が減少してきている。少しでも
利益を上げるようにしたいんだ」
そんなこんなのやりとりをした結果、結局減員に応じました。
<追記>
リーマン・ショック当時、当初予定されていた案件が一気に凍結となりました。つまり、売上の低下、です。もともと予定していた案件がなくなったため、人員過剰となってしまったため、仕事に対する余剰人員削除が求めらてました。
この場合は、急激な売上減少が原因ですね。
正直、オッサンは悩みました。
生産性向上を心がけてきたのは、会社にとっては利益率の向上であり、協力会社を含むメンバーにとっては残業の削減、快適な仕事環境を提供するため。
なのに、結果としてはメンバー全員で一丸となって仕事をするはずが、メンバー切りを支援する形になってしまった。。。これは本当に望んだことなのだろうか。
奇しくも、やまもといちろう氏の記事と同じ、生産性を高めると雇用が減ってしまった例を実現してしまったわけですね。
やまもといちろう氏の記事を見て、ふと思い出しました。
<追記>
多分、私の事例ではプロマネである私が率先して生産性向上に務めたことが原因だと思います。要は、キーマンである私だけがチームに存在すれば、その他のメンバーは削減しても問題ないのでは、と上司は考えたのかなと考えられるかなと。
なので、メンバー個人が生産性向上に努めているのであれば、逆にメンバー切りされないための評価につながるかと思います。(このメンバーを切ってしまっては生産性を維持できない、と判断されるため)
まとめ
生産性を高めて残業なし、有給自由取得を目指すべきか、皆が等しく低生産性の中で残業に苦しむべきか、上記に対して、現在でも、明確な答えは持ってないです。
他の人はどんな選択するのだろう?正直気になります。
世界を変えるだけの力のないオッサンとしては、やれることを全力でやるしかない、そんな割り切りが精一杯。
オッサンの仲間だけでも、無理な残業や有給が取れないなどの不利益なく、万全に仕事ができるよう最善をつくす、これだけです。
まあ、いきなり単純作業移民の導入だ、皆がハイテク産業で働けるようにするぞ、知財立国だっていっても、中々世の中を変えることは難しいかなって思います。
なので、まずは自分の見える範囲だけでもより良くなるよう、一従業員として管理職として全力を尽くせば少しは良くなるのじゃないかな。
ま、まずは、最低限度の労働基準法は順守しましょうってことで。
以上