年収1000万稼げるサラリーマンがなぜ朝活をやらないのか
上記記事の続きです。
オッサンの周りにはサラリーマンの中でも年収1000万円超の高収入を得ている人が何人もいるのですが、朝活をやってません。
これ、サラリーマンとして成果を出すための目標と朝活がマッチしてないことが原因だったりします。
オッサンの周りの人間に特化で一般化しきれてない部分もある話ですけど、まあ話のネタとしてご参考まで。
2つの成果の出し方
オッサンが周囲の高収入者を見る限り、仕事のやり方はざっくりと以下の2分類へ分類できます。
- イノベータ型 ・・・ 常人離れした高い成果、付加価値を自身で生み出す人
- マネージャ型 ・・・ 成果を生み出す専門家を統率し、組織として高いレバレッジを生み出す人
イノベータ型の人は、自身の持つ高いスキルを元に、普通の人の2倍、3倍もの成果を生み出す人です。
例えば、「芸術家」「作家」「エコノミスト」などの人が該当。
マネージャ型の人は、普通の成果を生み出す人の活動を組織増幅させることで、例えば10人で10の成果を出すところ、20、30の成果を生み出せるようにする人です。
例えば、「コーチ」「リーダー」「プロマネ」なんかが該当。
いずれも、高い成果を生み出す人ですが、アプローチの方法が違うわけです。
※ココらへんの詳しい話はドラッカーのマネジメントでも読んでおいてくださいな。似たような話が確か書いてた記憶があります。
- 作者: ピーター・F・ドラッカー,上田惇生
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2001/12/14
- メディア: 単行本
- 購入: 210人 クリック: 8,094回
- この商品を含むブログ (432件) を見る
成果を出すための時間の使い方の違い
で、上記の通り2通りの仕事を出す人がいることを記載しましたが、それぞれの成果に向かっての時間の使い方が違います。
イノベータ型の人は、成果を出すために自身の力を100%発揮できる時間をどれだけ使ったか、が勝負です。
ダラダラやっても成果は出ません。なので、自分の能力をフルに使える時間をいかに有効に使うか、というポイントを抑えて仕事をする必要があります。
ん?これってどっかで聞いたことあります。。。そう、朝活のメリットとされるフレーズです。単身で高成果を出す場合の時間の使い方としては有効な面があるのかなって思います。
これに対して、マネージャ型の人は、成果を出すためには集団を如何に有効に動かすか、がポイントです。
効率的な活動をするのは自分ではなく組織です。
なので、組織の無駄、非効率な部分を改善し、メンバーの底力を上げるよう教育を行う等、他者に働きかける活動が中心となります。
この様な組織を動かす活動って、タイミングによって緩急変化するのが常です。
例えば、オッサンの仕事の場合、仕事の頭とお尻はマネージャ層が忙しく、仕事の真ん中辺りではプログラマー層が忙しかったりします。真ん中辺りの時期はオッサン暇してたりします。
まあ、組織で動くとなれば当然組織内で動く人、動かない人が出てくることがありますので当然って言えば当然ですが。。。
パフォーマンスを出す時期にむらがあるので、忙しい時期は短期的に早朝から夜遅くまで仕事する、反面暇な時期はまったり過ごすなんてものありがちです。
それに、自身は暇でも他のメンバーと協調して活動しなければならないため、自分の動作だけ朝活で効率化出来ても、他のメンバーの動作に引き連られて終業時刻が変更となるなんてこともザラ。
つまり、組織での活動を主とする場合、リズミカルな生活を是とする朝活が効果を発揮しなくなるわけですね。
なので、組織で動くマネージャ型の人間は朝活を有効に使えない場面が多々発生します。
そんなんで、オッサンの周りの「マネージャ型」の高収入なサラリーマンは朝活をしてなかったりします。
サラリーマンでは「イノベータ型」の働き方は困難じゃあないか
さて、とまあ働き方により朝活が有効でなくなるって分析をしたわけですが、更にもう一步踏み込みます。
一般にサラリーマンとして仕事をする場合、「イノベータ型」よりも「マネージャ型」での高収入を得ることが多いのでは、と考えてます。
イノベータ型の場合、基本組織に頼らず独力で成果を出すため、あまり組織で活動するメリットがありません。なので、組織から離れて成果を出そうとする人が発生します。
※例えば、仕事をやめてブログで稼ごうとするプロブロガー、とか。。。
これに対し、マネージャ型の場合、組織での活動を前提とするため、サラリーマンとしての生き方にマッチしていると考えられます。
「イノベータ型」で活躍しようとしても、一握りの天才でなければ成果を出しているって言っても、大体は平均的な能力より2~3倍ぐらいなんてのはザラ。仮に組織が100人で活動する場合、その中の1人が仮に3倍成果を向上させても、2%向上にしかなりません。これに対し、「マネージャ型」の人間が生産性を向上させ、メンバー全員が効率的に活動できるようになった結果、一人ひとり5%の生産性向上すれば全体として5%生産性向上実現できたりします。個人で頑張った場合の2.5倍の成果です。これは大きい。
まあ、組織ってのがフツーの人が成果を出すのに効率的だからこそ、これだけの法人が存在するわけなんですけどね。
そういった背景もあり、高収入サラリーマンというカテゴリの中では必然的に「マネージャ型」の人が多いんだろうなと考えられます。
まとめ
つらつらと色々書きましたが、まとめれば
- 高収入を稼ぐ人は「イノベータ型」「マネージャ型」の生き方があった
- 「イノベータ型」では朝活は有効なものの、「マネージャ型」ではあまり効果を発揮しない
- 「サラリーマン」のカテゴリでは、一部を除き概ね「マネージャ型」の出世の仕方を選択することとなる
というわけです。
サラリーマンで朝活をやっている方は、今一度KPI(重要業績評価指標、どれだけ成果が上がったか)を今一度検証してみるといいんじゃあないですか。
実は、朝活を頑張るよりも、他の人の「昼活」や「夜活」などを効率的にすることのほうがよっぽど効果が高かったなんてオチになるかもしれませんよ。
ま、というわけでサラリーマンの方は朝活で成果を上げる!なんて過度の期待せず、組織の中で自分を活かすための最適な活動ってなんだろうかを考え、それに適した生活してみるのがいいんじゃないですかね。
以上