プロマネブログ

とあるSIerでプロマネやっているオッサンです。主にシステム開発ネタや仕事ネタ、気になった三面記事ネタの解説なんかしてたりします。

SIerもイノベーション持ちつづけたい

SI事業者の不都合な真実、「お客様のため」というごまかし - ベテランIT営業が教える「正しいITの使い方、営業の使い方」 - ZDNet Japan

 

う~ん、共感してしまったのでついつい。ただの自分語りなのでチラシの裏

 

自分も当てはまる。。。

「(大手SI事業者の場合、)経営層がProject Managementに長けた人達で占められており、ビジネスソリューション創出の投資を行う=一定のリスクを取る、という発想が極めて薄いということです。彼らはProject Managementを通じて、如何にリスクを回避するかを若い時から徹底的に叩き込まれています。

 

「必要なこと」より「excelでやりたいこと」を優先するとシステム構築は失敗する - プロマネブログ

 

オッサンの以前の上記記事で要件の落とし所のこと書いたんですけど、ほぼ無意識でまさにリスク回避の典型みたいな調整術を書いてしまいました。

オッサン含めてやっぱりSIerで要件定義とか担当している人は、要件を調整し、お客の要望を最大限汲み取りつつも、プロジェクトリスクを最小限に抑えこむことが得意な人は多いです。

それは何のため、と言われれば、確かに「お客の真に欲しかったものを無駄なく導入するためです、お客のためです」といいつつも、やっぱり自分が担当するプロジェクトを炎上させないようにするための防御措置と言われても反論できないです。

グサッときた指摘ですね。。。自分のこと言われているみたい。

 

正直、ただ流されて仕事していると、どうしても保守的、と言うかリスクを如何に取らないよう守りに入ってしまう自分がいるのを常々感じます。

 

 

オッサン昔「触らぬコードにトラブル無し」って言ってました。

正常に動いているコードを変に修正したらトラブルが起きるって言う意味なんですけど、典型的なリスク回避志向ですね。

 

積極的にリスクを取りに行く思考転換

そんなこんなでやって来ましたが、やっぱりそれでは限界があると感じたのが数年前。生産性は上がらない、仕事の幅は広がらない、このままではいけないんじゃないだろうか。。。

 

そんなことを考えなおした後は、いかにリスクを管理するかに思想を変えました。

生産性を上げるためならコードも積極的に改善する、プロジェクトに余裕が有るのであれば、要件を積み上げて次の案件を目の子に入れた設計を行う、など。

 

「excelでやりたいこと」の裏に潜む「潜在的ニーズ」を見つけることがシステム構築の成功につながる - プロマネブログ

 

このような考えになったあとは、以前また別記事で書いたように、如何に要望を掘り下げるようにするか、表層的なニーズから真のニーズにフォーカスを掘り下げていこうか、考えるようにしてます。

 

システムインテグレータからビジネスインテグレーションへ

とまあ、今現在意識を変え色々やってるのですけど、オッサンこの先SIerは単純にシステムを構築するシステムインテグレーションから、システムとシステムをつなげ顧客のビジネスを構築するビジネスインテグレーション(BI)に転換するべきだよなあって思ってます。

 

はてな人気エントリーなんかでたまに上がってくるベンチャーのサービスなんか見てても、既存のビジネスシステムとつなげれば、これって新しいイノベーションになんじゃない?ってサービス見かけたりします。

 

そういった個々のシステムの枠組みから一步広げ、システムとシステムをつなげることで新たなビジネスを形成する、そういったイノベーションは比較的日本的で面白いんじゃあないかなと思います。

 

もともと、SIerは、

情報システムにおける元々のシステム・インテグレーターは、複数のベンダから汎用のパッケージソフトウェアやハードウェアなどの完成品を購入して、1つのシステムとして矛盾なく、効果が出るように組み立て、統合する事業に特化した企業のことを言う

システムインテグレーター - Wikipedia

とまあ、Wikipediaにかかれているように、すりあわせ、組み立てを得意としてきた歴史があります。そういったプロジェクト中に混在する異なる要素を取りまとめるための技術として培ったのがプロジェクトマネジメント。

 

であれば、このプロジェクトマネジメント技術を更に磨き上げることで、今までインフラ、アプリという枠組みで統合してきた対象を、システムとシステムのような枠組みでビジネス統合することも可能じゃあないかなと思います。

 

尖ったベンチャーの技術を複数組み合わせ、ひとつの大きなビジネスとして統合する、そんなビジネスインテグレーションができたらSIerは更に面白くなるだろうなあ。

 

 

まとめ

ダラダラと自分のことを色々書きましたが、まあ、少しでもSIerを良い方向に変えたいとは常々思っているオッサン、いろいろやっているものの中々身にならないもんです。

元記事にある「縮小均衡」って言葉を感じる時もあります。

とはいえ、今を変えたければ何らかのアクションが必要ってのは確かでしょうね。

 

ま、SIer変えるのも、できることから、地道な一步からってことで。

 

 

以上