プロマネブログ

とあるSIerでプロマネやっているオッサンです。主にシステム開発ネタや仕事ネタ、気になった三面記事ネタの解説なんかしてたりします。

「非情報系だけど頑張ります」

4月ということで、毎度のこと新人さんと会話する機会があるのですが、その時よく言われるのはタイトルの言葉。

まあ、SIerだし、情報系有利と感じたのも無理は無いかなと思います。

 

情報系だからといって直接学んだことを使い続けたりしない場合もある

オッサンは、学生時代情報系でした。

今も趣味でプログラミングやってますけど、学生当時はもっとコード書き続けてました。ハードウェア記述言語もやってたりしました。Verilogとか。すっかり忘れてしまいましたが。。。

 

まあ、周知の通りSIerではVerilogなんか使う機会はとんとございません。

 

プログラムについても、新入社員当初はガツガツ書いてましたが、現在は設計レビュー時に、サンプルコード書いてこのロジックで実装してくれなんて依頼をしたりする際に使用したり、シェルなどのツールを作成したりするぐらいと、仕事上でのプログラミングの機会はめっきり減ってしまってます。

 

SIerではよくある、新入社員当初はプログラミングを担当していても、年次が上がるにつれ設計、プロジェクトマネジメントといった形のキャリア変遷があったためです。

まあ、プロマネとかやるようになると、元情報系と言ったスキルはあまり使わなくなります。入社時のスタートダッシュでは確かに有効な面ありましたが、その後は徐々に関係なくなるってのは事実だと思います。

 

学んだことを直接利用するのではなく、応用する

では、将来的にプログラミングを使わなくなるからってプログラミングを学んだことは決して今のプロマネの仕事に役立ってないのか。

 

もちろん、直接的には設計やコードのレビュー、見積もり等でプログラミングスキルを使うことがあります。

こういった直接的なところ以外でも、例えば「設計書などのドキュメント類を構造化ドキュメントとして体系設計を行い、効率的なドキュメント体系を構築する」などでプログラミングスキルを活用することもしばしばです。

なんだかんだ言って、プログラミング様の論理思考が活用出る場面はほうぼうにあります。

 

プログラミング以外にも、品質評価で統計学で学んだことを使ったり、設計やテストケース作成などで数値論理学や離散数学、確率論の考えを利用したりと、結構応用が効くこともしばしばです。会社入社後に、大学時代の数学のテキストを読み直したりもしてました。

 

よくよく考えて見れば、カンバン等も元は生産工学から派生している話だったりすることを考えれば、SIerの仕事は情報系のスキル一辺倒ではなく、種々の学問のスキルを応用して更に仕事の品質を上げることが可能じゃないかなと思います。

 

つまり、学生時代の学習したことが非情報系だからといって無駄になるとは思いません。重要な事は、学習したことを今の仕事にどう応用するか、だと思います。

 

そういった意味で、タイトルである「非情報系だけど頑張ります」ってよりも、「非情報系だからこそ頑張ります」って言えるようになるといいかなって思います。

んで、学んだことをどうやって仕事に応用するか、アンテナ張り続けてもらえるよう頑張ってもらいたいです。

 

 

まとめ

まあ、色々書きましたが、入社当初なんて右も左も分からない状態。SIerの仕事といえばどうしても情報系ってイメージになったのも仕方ないかなって気がします。

ただ、組織ってやっぱり多様性が必要なわけで、いろいろなアイデアがあってこそ強く発達できる組織になれるだろうと思います。

 

そういった意味では、非情報系だろうが、情報系だろうが、今まで学んできたスキルを活用する場はきっとどこかにあるかと思いますので、新人さんは最初から「~だけど」みたいなちょっと後ろ向きな表現は使わず、仕事に邁進してもらえればなと思います。

 

でも、研修ではプログラミングはしっかり勉強してね。

 

以上

 

 

わかりやすいJava入門編

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