読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

プロマネブログ

とあるSIerでプロマネやっているオッサンです。主にシステム開発ネタや仕事ネタ、気になった三面記事ネタの解説なんかしてたりします。

フルスタックエンジニアもオフショアに脅かされる未来

テクノロジー

35歳定年説より怖いフルスタックエンジニアしか生残れない未来とは - paiza開発日誌

 

昔々、SIerでもフルスタックという言葉では無かったのですが、「T型人材」「Π型人材」になれと言われてきた時代がありました。(今も言われているのかな)

この言葉が今WEB業界から出てきたことに、感動を禁じえません。

 

ああ、SIerのオッサンが、昔訓示をうけた姿がここにある。。。

時折、SIerの昔話みたいな話がWEB業界の最新の話として出ることがあるんですが、歴史は繰り返すってことですね。。。

 

クラウドでインフラ領域に侵食するオフショア

さて、話題のフルスタックエンジニアですが、正直日本国内で優位性を保てるのはあと5年じゃあないかな、なんて予想してます。

  

フルスタックエンジニアの複合スキルで触れられているシステムのインフラ構築ですが、基本は日本人エンジニアが担当することが多いです。

理由はいろいろありますが、一番の理由としては「IDCが日本にあるから」。

オンプレミスで日本国内のIDCで構築したら、そりゃ設計にオフショアが関わる余地はないわけですね。

 

そういったこともあり、プログラミングや設計など、地理的制約を受けない部分でオフショアが担当すること多いわけです。

 

ところが、オフショアがインフラ周りのスキルがないのか、というとそういうわけではないです。彼ら、ほぼ全員が情報系の大卒だったりすることも珍しくなく、プログラミングだけでなくインフラの知識についてもそこそこ備えていることも珍しくないです。きちんと仕込んだら、一端の方式設計ができるんじゃないだろうか、と思えるくらい。

 

今後はIaas型のクラウドをベースにしたシステム開発が増加すると言われてます。

ということは、Iaasが普及すれば、インフラ構築が地理的拘束から開放されることを意味するわけで、オフショア側がインフラ構築の技術領域に侵食していることを予想できます。

まあ、ぶっちゃけて言えばLAMPとかであれば彼らも現地で構築できるわけで、それが日本企業相手にもスキル提供できるようになるってわけですね。

 

ということで、クラウドの普及により、元記事にあるようなフルスタックエンジニアは、オフショアと競合してくるわけです。

正確には、業務要件と密接に結びつくコアコアな部分(ITアーキテクチャの仕事。元請けのSIerでやっているような設計)を除いて、オフショア担当領域が増えるんじゃないかなと考えてます。

 

元記事にある「技術のコモデティ化、学習コストの低下」は、何も日本人だけの特権ではありません。オフショアもその恩恵を受け取ってます。

オフショアも確実に技術領域が日本に近づきつつあるわけです。

 

そういったこともあり、あと5年もするとオフショア側でもフルスタックエンジニアに該当するような人材が出現するんじゃないだろうか、と予想してます。

オフショアと競合しないはずのフルスタックエンジニアに、オフショアが追いつくという構図が近い未来に見えるわけです。

※まあ、金融系システムみたいなIaasが諸事情により使えない場合は除くわけですが。。。

 

DISる時は正確に

あと、SIerの仕事を批判してますが、間違っている内容がいくつかあったので指摘を。

 

SIer側で考えると、納品したらそこで開発はおしまい 

 富士通の広島水道局1円入札とか、もう25年前の話ですが。。。

SIerの仕事は、納品してからが本番です。(だからこそ1円入札が成り立つ)

 

オフショア、クラウドの登場によってSIerの立ち位置は随分と悪い方向に変化してきています。 

 コレは逆で、クラウドについては一部のHWベンダ除いて中立か、ソリューションプロバイダあたりの立ち位置は良くなってます。*1

SIer一般に言える話ではないですね。

 

SIerはいわゆるI型人材のモノバレント

 

SIerではジェネラリスト方向に教育受けるようにしている傾向が見られますので、おそらくT型人材が最も多いですね。

 

まあ、他にもあるのですけど、DISる時は正確な方が信ぴょう性が出ると思います。

 

 

まとめ

さて、この手の話が出る度に毎度考えたいのは、オフショアとどう付き合うか。

 

オフショアを活用しているSIerの戦略は「オフショアと共に生きる」です。

オフショアだって何でもできるわけではありません。

所謂上流工程については、文化的な面、言語的な面、法律など周辺知識の面で、オフショア側ではタッチできない領域です。ユーザとのコミュニーケーションも日本人がまだまだ有利です。こういったオフショアが手を出せない部分で日本人エンジニアが活躍する領域はまだまだあります。この部分を攻めるのもひとつの戦略でしょう。

 

もう一つは「オフショアと対抗する」。

オフショアが新スキルを身に付けるまでのタイムラグを利用して、優位性を保つ方法なども有効と思われます。

ただ、元記事でも言っているような、技術のコモデティ化、学習コストの低下が起きた領域では数年のうちにオフショアに追いつかれてしまいますので、常にオフショアよりも先導し続ける技術領域をウォッチしていくことが必要かと。

元記事見るに、WEB業界ではこちらを目指しているのかな?

 

 

オフショアは、今後無視できる存在とは思いません。

 共存か、対抗か、いずれにせよ生き残り戦略が必要かと思います。

 

 

 

まあ、元記事では生き残ると言われている元請けのプロマネの意見なわけですが、ただぼさっと自分だけ生き残ろうとしているわけではないんですよ。

オッサンの周りのエンジニアを「共存」の方向で生き残れるようにするべく、上流工程を教育したりと、生き残り戦略立てたりと苦労もしているわけで。

 

まあ、方向性はさておき、生き残るためには学習が必要ってのは元記事と同意ですね。

 

以上

 

 

標準テキスト オフショアプロジェクトマネジメント 【SE編】

標準テキスト オフショアプロジェクトマネジメント 【SE編】

 

 

広告を非表示にする