プロマネブログ

とあるSIerでプロマネやっているオッサンです。主にシステム開発ネタや仕事ネタ、気になった三面記事ネタの解説なんかしてたりします。

生活水準シミュレーションから見える子育ての負担

年収800万円で生活が苦しい人の脳内 - 体調わる子の毒吐きブログ

年収600万→1000万ぐらいの間は、各種手当ての対象から外れるわ、税率等上がるわ、幼稚園や保育園の料金ランクは下がってバカ高い金払わされるわと可処分所得自体は対して変わらんのですよ、というのが個人的な感想。

 

 

自分で上記コメントをしながら、ふと、どのくらい大変だったのか気になったので、年収と税金シミュレーションを計算してみました。

 

前提条件は以下のとおり

 

・最初は夫婦結婚した状態からスタート

・奥様は専業主婦

・子供は1人→2人と出産。それぞれを幼稚園に預ける

・サラリーマン想定(厚生年金、組合健保に加入。手取り年収から除く)

・各種手当は頂戴する想定(児童手当など)

・ただし、医療費控除や生保控除など各種控除は適応外(いくら払ったのか忘れたので。。。)

 

で、上記条件でシミュレーションした結果は以下のとおり。

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 ※グラフ微妙ですね。こんなに生活水準高くないです。もうちょい下でしたが、グラフ直すのが面倒なのでこのままで。。。

 

紫色が私の生活水準を表してます。紫線の左から右に移動する感じです。

まず、夫婦だけのときは緑色のライン上の生活水準でした。

その後、年収が上がりつつも第1子が誕生、赤のライン上に乗ります。

更にその後、第2子が誕生しましたが、結局養育費支払いがかさんでしまい、オレンジのライン上に乗った形です。

 

第一子出産から第2子出産までの間、年収は増加しつつありますが、紫色の生活水準がほぼ水平となっていることがわかるかと思います。

 

つまり、上記期間は「働けど働けどわが暮らし楽にならざり」ってわけです。

むしろ、自由に使える金額は確実に減少してました。

 

で、グラフを書きつつ思ったのですが、ちょうど前回の記事を指し示しているなって気づきました。

 

フランスにおける事実婚、移民、少子化問題とあれこれ分析話 - プロマネブログ

 

前回の記事では、「子育て支援が必要」なんて語っていたわけですが、

改めて自分の状況をシミュレーションしてみるとまあ厳しい状況です。

 

子供を一人出産し育てるためには、親の生活ランクは年収ベースで100~200万程度落とす必要があります。(ネット金額はもっと小さいのですが累進課税ベースなので年収だと上記のような金額となりますね)

 

こんだけの負担を感じるとなると、自分の将来設計とかまともに考えている人ほど、かえって子供を産めなくなってしまう気がします

 

だって、子供2人産んだら、車買えなくなったり、通勤時間も遠くなったり、旅行もいけなくなったり、外食回数も減ったりするわけで。。。

 

昔みたいに子供を出産することが第一だった時代ならともかく、これだけ価値観が多様化した時代、自分の生活を切り詰めてまで子供を産みたいって人はどのぐらいいるもんでしょうか。

 

切ないですが、今現在娯楽に溢れた状況で、ウン百万という生活水準を捨てて子育てしたい人が減るのもある種しかたがないのかなという気がします。

 

 

てなわけで、改めて負担のない子育てをお願いできればなあと感じたわけです。

 

 

以上