「子供の電車乗車」を「マナー問題」で語っているうちは問題解決する気がないのと同じ
【炎上】ホリエモン、新幹線で泣く子供に対し「舌打ちもしょうがない」「睡眠薬飲ませればいい」と発言 - NAVER まとめ
しばらく前に炎上していた件です。
いろいろな方が言及されてましたけど、モヤモヤが晴れなかったので自分の気持の整理のために書いときます。
マナー問題に終着して進歩できないニホンジン
上記の炎上案件の言及について、大体の人は
- ホリエモンは子供を持つ親の気持ちをわかってない。大人げない
- 子供のしつけが出来ない親が悪い。子連れで新幹線に乗るな。親の配慮が足りない。ベビーカーを電車で広げるな。
みたいな、マナー論争になってます。
個人的な気持ちをぶっちゃけると、どちらの「思い」もわかります。
というか、正解がない。
オッサンは子育て中なので、配慮をして欲しい気持ちは痛いほどわかります。
でも、子供の泣き声を狭い電車の中で聞かされたらたまらない、って気持ちもわかる。
小さい子供の場合、特に座席に座れなかったりすると抱っこではバランスを崩してしまいおぼつかない、なのでベビーカーに乗せたい。
でも、満員電車で混み合っている中で、ただでさえ肩触れ合うような狭い状況下でベビーカーのような場所を取る行為はやめて欲しい。
とまあ、双方の思いがあるわけです。
こんな状況下、答えなんて出るわけがない。
実際に、似たような話は毎年のように出てます。
一昨年は飛行機について、似たような話がありました。
全く改善してないんですね。。。
マナー論争にしてしまっている以上、多分今年も、来年も同じような論争は続くことでしょう。解決もせず、双方不快な思いをし続けると。
つまり、マナー論争という終着では解決の意図はない、と考えられます。
マナー論争から離れた解決案を考えてみる
となれば、この件は解決するためには何かしらの落とし所を制度で定めることが必要でしょう。
オッサンが考えるに、この問題は分離政策、がベストだと思います。
要は、普通客と子連れ客は極力分離した状態に置く、というわけです。
というわけで、ここはひとつ「子連れ世帯向けタクシーフリーパス」なんて配布したらいかがでしょう。要は、普通客は電車に、子連れ客はタクシーで移動ってわけです。
※新幹線で移動するような長距離の場合、タクシーだと辛い場面もありますが。。。まあ、多少は我慢ってことで。
実は、ベビーカーに関連した問題はいろいろあります。
ベビーカーだと階段を使っての昇り降りが非常に難しいなんて場面もあります。
なので、利用したい駅がエレベータがないと大変なことになります。そんなことを対策するため、以下の様な記事もあったり。
でも、そもそも駅を利用しなければこのような手助けは入りません。
タクシーで移動してしまえば楽ちんです。
子育て中は、子供の急な発熱などで車を使った移動がしばし必要となる場面があります。車を持つ余力のない若年夫婦にはタクシーを気軽に利用できることは心の支えになります。
他にもメリットはあり、過剰タクシー問題*1に対する減車ではない対策にもなります。
子育て世代に対する公共交通機関の補助は、フランスなんかでも取り入れられている少子化対策だったりします。マナー問題の改善だけでなく、少子化対策にもなりうるかと。
まあ、財源はどうするんだとか、赤の他人が利用できないようにするため、保険証と一体化する、悪用を防ぐため、子連れ利用でない場合は乗車拒否だけでなく厳しい罰則を設ける等、技術的な検討は必要かと思いますが一考の余地はあるかと思います。
まとめ
上記では、「タクシーフリーパス」なんて案を出してみましたが、解決できれば他の案でも何でもいいと思います。
重要な事は、今回の論争があるような事例について、問題解決を「マナーの問題」に矮小化しないこと。双方に「思い」や「気持ち」がある以上は、「マナーだから」で解決できるわけはないです。自分の常識、自分の考え、自分のマナーがあるわけなので。
毎度毎度の論争のループから少しでも解決できるように「俺マナー」から一步引いて双方が納得できる対策案を考えることが合理的ってもんじゃあないですかね。
※というのを政治家がきちんと危機感をもって考えないことが一番の問題のような。。。
彼らも「マナーの問題だから政治的に解決する必要なんてないんじゃね?」と思っているんじゃあないだろうかなあ。
以上