2014年年初の業界動向予想の振り返り
自分の予想に対しての振り返りを行ってみようかと。
消費税増税の影響は想像より大きかった
2013年からの傾向から、2014年は死ぬほど忙しいんじゃないかと予想していたのですが、実際のところ「そこそこ」忙しいって感じで幕を閉じそうです。
原因は、消費税増税かな。
想定より景気への影響が悪いと感じたB2Cのユーザ企業は、今後の景気の行き先で不安を感じたため投資意欲が一気にブレーキが掛かった。その煽りを受けて、SIerに依頼される投資案件がぐっと絞られた感触があります。
なので、現在の開発パワーでは破綻するんじゃないの?と予想していた感も若干あったのですが、実際はトントンといった感じでデスマが多発するような事態とはならなかった感じですね。
※とはいえ、ユーザ企業の種類によっては消費税に対する受け取り方違うので、別のユーザ企業を相手にしているところだと忙しさは変わらなさそうな気がします。公共系を相手にしているところとか。
外注化は相変わらずだけど、当初予想と違っていた
- 企業内製化は後退する
元々の予想は「IT部門の開発案件が外注化される」を予想していましたが、実際のところはちょっと毛色が違っていた認識です。
元々は、IT投資拡大にともなって不足する内部リソース問題を解消するべく外注が増加する、といった予想でしたが、
- そもそも、IT資産を持たずにBPOを活用する様に転換(そもそも、IT投資という概念から脱却)
- 全て内製だったシステム構築から、クラウドによるインフラ構築などをSIerに依頼(SIerの技術買パターン)
といった非開発リソース系の外注パターンが散見されました。
BPOの拡大は、人手不足の結果、そもそもシステム投資を行っても使う人間自体が不足していることの現れかもしれないです。現在の人手不足はしばらく継続するでしょうし、BPO方向の外注は更に拡大となるかもしれないかなあ。
クラウドはプライベートクラウドが強かった
今年はクラウド導入案件が多かったですね。概ね予想は当たりでした。
ウチの導入事例がはてなのホッテントリに上がってたりしてましたが、単にコスト削減といった実益だけでなく、宣伝効果として先進性をアピールといった副次効果や先を見据えてのIT資産ポートフォリオの種類拡大のためなど、部分部分でクラウドを利用する場面が増えてきた感じがします。
ところで、クラウドというとAWSみたいな「パブリッククラウド」が注目されがちですが、現場から見ると実際にはプライベートクラウドの進展のほうが強かったように感じます。
パブリッククラウドでは、特に基幹系システムでは超えなければならない課題が幾つもあるため、敷居の低いプライベートクラウドからまずは導入しようという動きが強かったように感じます。
※業務システムのクラウド化は、「パブリッククラウド導入しました」みたいな公表ニュース以外の動きで面白い話もあるのですが、さすがにブログでは書けない。。。
まとめ
予想に対して振り返りですが、全体的にはほどほどの的中と言った感じです。
改めて思うのが、政治や社会動向の影響はかなり大きいですね。
消費税増税が延期となったりしたことを考えれば、来年は又違った様相となりそうな気がします。
以上