システムの裏の裏の制約が表に出た話
数週間も経過したらちょっと。。。システムは、実際にはその後ろで商流が動いているので、データの書き換えは容易でも、取引や契約の訂正は困難なわけで。。。諸経費も発生してるだろうしねえ
興味深かったので、ちょっとだけ。
代理店ビジネスフロー
ちょっとブコメ見てて気になったのですが、案外多くの人がHISの設計をフールペナルティと考えている点。
ホントかな?
HISみたいな代理店業務の業務フローは以下の様な感じかと。
- HISがエンドユーザから注文を受注
- HISは、ユーザからの注文をチェック、取りまとめて、航空会社に発注
- 航空会社は航空券を手配
まあ、要はシステム的には入力されたデータはそのまま右から左に航空会社に連携しているんですよね。バッチファイルかなんかで。
実は、元記事でも触れているのですけど、
4万円を失うのはあまりに辛いので、HISと航空会社に直接電話したが両方ともまったくダメだった。両方も「一切修正はできない」との一点張りだった。
とあるように、名前変更ができないってのは、航空会社の仕様ですね。
ちなみに、JALのホームページ*1見ると、「格安航空券の記載内容の変更はできません」「取り消しは5万円頂きます」なんてあるので、HISが請求する取消手数料って航空会社請求の取消手数料であり、HISは徴収してないんじゃないのって気がします。
※HISでも航空会社が予約変更を許容している通常料金の航空券であれば、予約変更や取消対応するとの記載がありますし。*2
航空会社は、早期に予約を確定することで格安航空券成り立たせている事情もあるので、キャンセルに制約かけているんじゃないのかな、と思います。
大きなビジネスほど関連システムは多い
ところで、今回の航空券販売みたいなビジネスなんかもそうですけど、ビジネスの規模が大きくなればなるほど、関係会社やシステム間連携がどんどん増えてくんですよね。
オッサンが担当しているシステムでも、ビジネスのフロントエンドから起算すれば、ひとつの取引を完了させるため10~20のシステムで処理されるなんてのも珍しくないです。
このようにどんどんビジネスの規模が大きくなってくると、業務上の制約とか手数料規定、取引の締め時刻などってビジネス上のボトルネックにより内容が左右されることもよくある話。
まず理解できないのは、なぜ予約後に一切の変更ができないシステムになっているのか、ということだ。普通考えると、電子的な記録なのだから修正することは容易のはずだ。
表向きはよくわからなくても、システムの先の先ではビジネス上の理由などから色々制約が発生しているなんて珍しくないんですよね。
結局、電子データ変更は容易でも、その裏のビジネス、取引を変更することは容易では無いってことですね。
そんなんで、顧客と対峙しなければならないところを担当している人は、色々説明に苦労するわけなんですよね。
んなもん自分らのせいじゃないのに。。。的な理不尽を感じることは多いんじゃあないかな。
まあ、UIがわかりづらいってのはHISへの苦情を申し入れてもいいとは思いますけど、それ以外の理由をHISに文句言っても仕方ないんじゃあないかな、なんて思います。
まとめ
まあ、4万円損したのは残念としか言いようがないので、次回以降気をつけましょうって感じですね。
以上