プロマネブログ

とあるSIerでプロマネやっているオッサンです。主にシステム開発ネタや仕事ネタ、気になった三面記事ネタの解説なんかしてたりします。

就活のためのオッサン流企業定量分析術

いや~すっかり、就活が始まりましたね。

就活って言葉を聞くと懐かしくなる今日このごろ、 オッサンもだいたいこの時期に就活始めてました。

 

オッサンは昔っからデータ解析とかシミュレーションとかが好きだったんですよね~。就活の時も同じく定量分析してました。

 

まあ、単にオッサンの昔語りをしたくなっただけなので、「へ~このオッサン何やったの?」ぐらいで、参考になる部分があればいいな~って感じで見てもらえれば。

 

企業データの基本的な考え方

就職活動の時、すぐ調べると100とか200とかの企業が見つかるかと思います。有名所から無名所、大企業からベンチャーまでありとあらゆる選択肢があるかと思います。

これらの会社について、いちいちセミナー等に参加してはきりがありませんです。

オッサンは当時、就職活動のいの一番に企業データからスクリーニングを行うことを検討しました。

予め自分の考える有望な企業を絞りこみ、その後厳選してセミナーを回ろうって作戦です。地方の学生はカネがないので、少しでも節約できる作戦が必要だったんですよね。。。

 

オッサンは企業データを以下の3パターンに分類して当時分析しました。

①企業自身の評価

企業自身の規模や営業力を表す評価数値です。

売上高、営業利益、経常利益、営業利益率、従業員数など、該当します。

②投資家からの評価

企業が投資家からの投資判断を行うための評価数値です。

時価総額、PER、PBR、配当利回りROAなど、該当します。

③従業員の評価

所属する従業員の評価を行うための評価数値です。

離職率、平均年収、平均勤続年数など、該当します。

 

企業データを就活用に追加分析

前述の企業データは四季報やヤフーファイナンスなんかを見れば比較的すぐわかる数値です。

ただ、これらの数値だけでは、企業の規模はわかるのですが、いまいち就職先として適切なのか?の判断につながらないと考えました。

であるならば、もうちっと人に対する定量評価を行えないかと考え、以下の指数を追加してます。

 

④追加の従業員評価指数

一人あたりの売上高、一人あたりの営業利益

従業員一人あたりの売上高と営業利益です。

式は以下のとおり

 一人あたりの売上高 = 売上高 / 従業員数

 一人あたりの利益 = 営業利益 / 従業員数

 

よく、企業間の生産性比較で利用される値ですが、オッサンは当時、「入社後、一人前になった時の平均的な成長点」と考えて利用しました。

要は、一人あたりの売上高が5,000万円の企業があった場合、自分も同じように稼げるようになるのでは?と考えてました。また、この数値が高い企業は、優秀な人材が揃っているのでは、と考えて利用しました。

 

なお、労働集約型産業と資本集約型産業では、上記値は全く比較できないので、同業種間の比較に留めるべきかなと思います。

 

平均昇給額

四季報から分かる範囲での平均的な昇給額年額の想定値です。

式は以下のとおり

平均昇給額 = (平均年収 - 初任給年額)/(従業員平均年齢 - 卒業年齢)

 

要は、従業員平均年齢時点で平均年収程度になると仮定し、新入社員時点から線形的に増加すると仮定した場合の増加率となります。

実際は、そこまできれいな線形になったりしないわけなので、正確な値ではないですけど、若いうちからより稼げる企業(=若いほうが活躍できる企業)はどこか?という判断に利用できるだろうとして活用してました。

まあ、ざっくりとした判断ぐらいですね。

 

評価のポイント化

前述の①~④まで、数値が出てきたかと思います。

この中から、自分の優先する値を3~4個ほどチョイスし、評価ポイントを作ります。

といっても大した話ではなく、自分が評価した企業群を順位付けし、上位10%なら10ポイント、上位20~30%なら8ポイントみたいに付与するわけです。

 

例えば、全部で10社調査した場合。。。

 売上高1位、平均昇給額5位、一人あたりの売上高4位の企業なら

 売上高ポイント       = 10ポイント

 平均昇給額ポイント     = 5ポイント

 一人あたりの売上高ポイント = 6ポイント

 合計(総合評価ポイント)    21ポイント

みたいな要領です。

 

こうやって、自分の指向に沿った企業を分析するわけです。

 

どの評価数値を利用するか

例えば、大企業・安定志向の人なら(売上高、従業員数、平均勤続年数)あたりを優先するのが良いかと思います。

早く成長して若い時から活躍したいという人なら(一人あたりの売上高、一人あたりの営業利益、平均昇給額)あたりを利用して評価するのが良いかと思います。

※ちなみに、オッサンが利用したのは後者の評価基準でした。

 

で、こうやって自分なりの総合評価ポイントが高い企業からセミナー等優先的に参加していくって寸法です。

結構、今まで知らなかった企業が案外高い総合評価ポイントとなったりするので、新たな気づきを得ることが出来ますよ。

 

まとめ

てな感じで、オッサン流の就活企業のデータ分析手法を書いてみました。

 

オッサンの考える就活定量分析のポイントは、先見・偏見なく平等に評価すること、です。

実は、自分が重視していたポイントは有名大企業だけでなく無名の中堅企業で実現できるなんてことも珍しくないです。

何でもかんでも就職ランキングにあるような企業だけが全てってわけではないと思います。

 

定量評価の段階では、幅広く、自分が気付かなかった気づきを得るようにし、そのあとで本当に気になる企業を中心にセミナーやOB訪問すれば、効率よく就職活動ができるかと思いますよ。

 

なお、オッサンなりの就活定性評価のポイントは別記事に記載してますので、合わせて見ていただけると良いかと。

 http://getlife.hateblo.jp/entry/2013/10/30/012937

 

以上