読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

プロマネブログ

とあるSIerでプロマネやっているオッサンです。主にシステム開発ネタや仕事ネタ、気になった三面記事ネタの解説なんかしてたりします。

『日経 IT技術者がいない みずほ不安の「2020年問題」』を少し解説してみる

テクノロジー

 IT技術者がいない みずほ不安の「2020年問題」 :日本経済新聞

 

読んだ。*1

いろいろ所感を書いてみます。

 

みずほで足りてない人材はどんなSE?

東京都内にオフィスを置く中堅ソフトウエア開発会社。経営幹部の1人は、ある取引先からの依頼に耳を疑った。

 「技術は新人レベルでもいいので、とにかくシステムエンジニアを集めてほしい。仕事は、みずほ銀向けのシステム開発だ」

 

みずほの改定後のスケジュールが出てましたが、これから詳細設計や開発、テストが始まる時期であることを考えると、アプリケーションスペシャリスト*2の指示の下、基本設計書を作成したり、結合テストを実施したりするサポーターが必要なんでしょう。場合によっては、PM補佐とか言って日々スケジュールの線引をさせられたりするんじゃないかなと予測します。ヘタしたら一般派遣事務でも対応できるような仕事が回されるんじゃないかなあ。(新人でもいいって言ってるぐらいなので)

 

みずほの案件では、データ、富士通、日立、IBMが参画しているわけですが、どのベンダもオフショア開発がそれなりに進んでいる会社なので、おそらく詳細設計、開発、単体テストぐらいはオフショアにまわしちゃっているんじゃないかなと予想されます。

オフショアときちんと連携取れていればよいのですけど、肝心のオフショアの成果物をチェックする日本側のエンジニアが上記状態では、見落としもいろいろ発生しているんじゃあないかなあ。

オフショアとの疎な連携は、オフショア開発でよくある失敗パターンです。

この後のシステムテスト工程とか苦労しそうですね。

 

バーゲンセールが基準では平時の応札はできない

関係者によると、札幌市役所は、この入札から、市が内々で決めている作業単価の基準額を2~3割引き上げたとされる。札幌市内のシステムエンジニアの作業単価は東京など首都圏に比べて安かったが、「3~4年前に定めた単価だと応札企業が出てこない」という現実を知ったからだ。

これって、リーマンショック直後の一番案件がない時期を基準に入札価格を決めたってわけですよね。。。あの当時は、ホントに仕事がなく、僅かな予算でも確保しに行こうとしていた時期なので、格安の案件受注があって当然の時期でした。

ある意味バーゲンセールのタイミングだったわけですが、それを基準にして応札価格を決めたら平時では受注なんて来るわけ無いです。

 

札幌市役所は、「バーゲンセールの商品がない。品不足だ」って言ってるのに等しい話なので、アナタ何言ってるんですかという話ですね。。。

 

 

 クラウド化がどのエンジニアに影響するの?

しかし、それでは、システムエンジニアたちがクラウドなどの最新技術を学ぶチャンスを逃してしまう。

(中略)

 このままでは、今は引く手あまたのシステムエンジニアたちが2020年には「浦島太郎」のごとく、技術進歩の流れに置いていかれてしまう恐れがある。NTTデータで金融機関向けシステム開発を担当する経営幹部は、危機感を募らせる。 

 

前述の人手不足とは反面、これって、ITスペシャリストやITアーキテクトが主となるインフラ方面の高スキル技術者のスキル対応可否の話ですね。。。

 

オッサンの経験上、クラウド案件だからってアプリケーションスペシャリストなどはオンプレミスとほぼ同様に活躍することは可能です。

ITスペシャリストなどがきちんと方式設計を練るようにして、アプリを専門にしている人からはインフラ周りを巧妙に隠匿して仕事をできるようにしているので。

 ※と言うか、そうしないとまともに対応できない。

 

 

このデータの経営幹部の方は、昔のアプリとインフラがガッチリくっついてたホスト時代の感覚で話しているんじゃないのかなあ。

 

オープン化が進み、アプリケーションとインフラのエンジニアが分離できるようになった現在、そこまで危惧する問題ではないと思いますし、オッサン自身もクラウド案件で困った経験はないです。

 

※まさかとは思いますが、データでは全エンジニアがホストしたやったことがないってわけじゃあないですよね。。。金融分野だと、そういう人がもしかしたら何人かいるかもしれないですけど。。。

 

まとめ

というわけで、色々所感を書いてみたわけですが、正直今回の日経記事は色んな話がごっちゃになっており、趣旨がぼやけてしまったあまり良くない内容だよなってのが全体的な感想です。

 

みずほの話、バーゲンが終わった話、データの幹部の方が危機感を感じている話、全部まとめて「SEが足りない」って共通項でくくれるのでしょうけど、それぞれの話が原因を異とする話なので、いまいち趣旨がボヤけちゃって危機感だけしか伝わらない内容になってます。。。

 

 

あと、みずほ銀行マイナンバーの話に触れているのであれば、みずほ銀刷新プロジェクトのリスケにより、みずほ銀行の刷新プロジェクトとリリースタイミングとマイナンバー制度開始がタイミングかぶってしまったことを懸念したほうがいいんじゃあないかなあ。

多分、こちらヒドイことになると思います。

 

刷新プロジェクトの機能要件変更、両案件を複合することになった移行要件の複雑化など、それなりに影響あるんじゃないのかな。

オッサンの経験上、二度あることは三度あるのリスクは跳ね上がったと思いますよ。

 

 

 

以上

 

 

 

システム障害はなぜ二度起きたか みずほ、12年の教訓

システム障害はなぜ二度起きたか みずほ、12年の教訓

 

 

広告を非表示にする